あれから17年
オウム真理教から改称し松本智津夫(麻原彰晃)死刑囚(57)の教義を受け継ぐ団体「アレフ」が、今も信徒数を増やしている。一連の事件を知らない若い世代に大学の構内などで近付き、勧誘するやり方が目立つという。大学関係者や団体の拠点がある地域の住民は、特別手配されていた最後の1人、高橋克也容疑者(54)の逮捕にも、警戒を弱めていない。
「勧誘を受けたサークルが何かおかしい」。昨年、関西の私立大学に通う一人の学生が、大学の事務所に相談に訪れた。サークルの名前は「オールジャンルサークル」。他大学の学生も入会し、幅広い交流ができることを売りにしていた。
http://mainichi.jp/select/news/20120624k0000e040101000c3.html
オウム最後の逃走犯だった高橋容疑者が逮捕された日、マスコミはこの話題一色だったんだけど一方ではツイッターではそれどころじゃないだろ!って言うつぶやきがいっぱいあって、確かにそうかもしれないけど、でもその発言をしてる人に対してちょっと違和感を感じたんですね。だって、東京のど真ん中で毒ガスが撒かれたんだぜ?そんな映画や小説やゲームでありそうな話が実際に起こったわけです。朝の通勤ラッシュ時間帯に特にオフィスや官庁が集中する都心部を直撃して、それまで普通に過ごしていた人たちが被害にあっているんだぞ、と。そのガスのせいで命を落とした方や、一命を取り留めても重い後遺症を抱えてしまった方がいるのを知らないんじゃないか、って思いましたけど。被害に遭われたすべての方々にとっては、たとえ逮捕されようとも裁判が結審して死刑が宣告されても、事件は永遠に終わらないんですね。
地下鉄サリン事件が発生した日はちょうど小学校の卒業式でした。午前中に卒業式があって、午後に謝恩会を体育館でやって家に帰ってきてテレビをつけたら全部のテレビで「東京の地下鉄で異臭発生」と言うニュース一色でした。前の年には松本サリン事件があったんですが、その時はまだ二つのサリン事件は繋がっていなかったんですね。でも、地下鉄サリン事件から数日後にオウムの施設への強制捜査が入ったわけで…教団本部が集中していた上九一色村は大変なことになっていたのですが、でもその時は全国ニュースで上九一色村(かみくいしきむら)のイントネーションがおかしいんじゃね?って母と話をした記憶があるなぁ。
それから10年以上経ち、上九一色村は平成の大合併の際に地域別に別々の町と合併することになったため地図からその存在は消えてしまいました。あのいろんな施設があった所は富士河口湖町に編入されたのですが、やっぱり未だに悲しみや痛みは癒えないんですよね…
だけど地下鉄サリン事件からはもう17年経ったわけです。17年って本当にあっという間だったなぁ。あの事件を知らなかった世代が大学に進学するようになって、再び同じような過ちが繰り返されてしまうんじゃないか、って思う事が頭をよぎりました。そして今後は、あの事件が発生してから産まれた世代がいよいよ高校を卒業していくんですよね。あの頃、逮捕された幹部クラスのほとんどは高学歴で、きっかけは大学のサークルだったという事を考えればこの過ちは繰り返されてはいけない、って思うんですよ。「ヨガサークル」とか「東洋思想研究」とか「カレーサークル」とかですね。どんな事でも、何かのきっかけがあればスッと入り込んでしまう。これが一番怖い。
あと、私はスポーツジムでヨガをやっているんですが、ヨガにもいろいろあってインド古式のヨガとか、欧米でセレブがやっていそうなパワーヨガとか、高温多湿な部屋で汗と老廃物を流してダクダクになりながらやるホットヨガとか、産前産後に効果があるマタニティヨガとか、数え上げればキリがないです。先生もいろんな人がいて、実際にインドに行って研鑽を高めた先生もいれば東京の凄いヨガスタジオで研修している先生とか…でも、なんなんだろうなぁ…