第88回箱根駅伝を振り返って

正月三が日は毎年決まって箱根駅伝の話題をするのが恒例となっておりますが、やっぱり今年も凄かった。これを見終わるとやっぱり正月も終わったんだな…って切ない気持ちになるよね。

東洋大学の黄金時代到来

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/other/athletic/ekiden/hakone/88th/text/201201030003-spnavi.html
で、結果を見てみれば東洋大学が10時間51分台と言う、従来の記録を8分ぐらい縮める驚愕の新記録でぶっちぎり総合優勝を果たしたわけですが、いやー復路もぶっちぎるとは思わなかったなぁ。往路の時点では2位以下に2位の駒大とは9分も差が開いたって言う事も驚異的ですが、この10時間51分台なんて記録は今後何十年も破られないんじゃないかと思います。
ちなみに、2位の駒大の記録は11時間00分38秒。ここ10年の総合優勝タイムはだいたい11時間5分〜10分台が多く、過去に総合記録で10時間台を出したのは昨年の早稲田と1994年の山梨学院だけで、しかもいずれも10時間59分台だった事を考えれば、今年の東洋大学のこの記録がいかに驚愕の新記録であるかと言うのかを実感せざるを得ないでしょう。

東洋大学の優勝の秘訣はやっぱり昨年21秒差に泣いた事からのリベンジを果たすって言う目的が最も強いんじゃないかと思うんですが、それだけじゃなく「絶対的エースに頼らないチーム作り」と言うのが秘訣だったんじゃないかと。これについては昨日の日記にもちらっと書いたんですけど、駅伝って一人だけ超エースの選手がいるだけではやっぱり勝てないわけで、エースに頼ってちゃいけないと言う一言に尽きるんです。それにどんなエースでも下っ端の選手でも4年生になれば卒業してしまうわけで、誰かエースが卒業してもなお強いチームであり続ける事ができるか?って言ったらそうでもない。で、東洋大学の復路は9区を走った田中君以外は2年〜3年生だったんです。ここ数年の快進撃の中心にいた選手も卒業してしまうわけで、復路では来年の箱根駅伝を見据えたラインナップだったんじゃないかと思います。そうなるともうアレだ、選手層の厚さだったりとかスカウティング能力の高さって言うのも凄いなぁ。これはやっぱり東洋大学の黄金時代が到来しちゃったって感じがするなぁ。昔は良くてもシード権って言う大学だったのが、随分印象が変わりましたね。って言うか、選手のプロフィールを見たら東洋大学のエントリーしていた選手が全員が経済学部なのはなんなんですか。

その他モロモロを箇条書きで

  • 3位の明治大学はアンカーに登場した鎧坂君が凄かったなぁ…エースらしい走りでした。しかも過去最高順位の3位でフィニッシュ。ゴールするときに、大学名が入っているタスキをアピールして、ユニフォームの胸のMを指差していた姿がカッコよかった。
  • 早稲田が4位に沈んでしまったわけですが、でも復路ではほとんど明治大学とのデッドヒートだったみたいで…って事は駅伝で早明戦をやってたのか!
  • 青学も学校過去最高の5位。もう古豪とは言われないって言うか青学ってオシャレなイメージがあるからそれだけじゃない!って所も見れるのがいいね。
  • 順天堂が久々の出場でシード権を獲得できたのが良かったです。やっぱり順大がいない箱根は寂しかったなぁ…なんてね。順大だけじゃなく大東大もそうだ。
  • 今年も、二宮や遊行寺のポイントにいた「で」→「ど」と「○_○」の看板を見れた。
  • 山梨学院がシード権を獲得できてよかったです。出場していた選手の中には自分と同じ経営情報学部の選手もいたのがとにかく嬉しい。私が学生だった頃は(えっ)経営情報学部はPCでの実習率が高いこともあって、スポーツ推薦の選手はほとんどいなかったんですよ…もう胸が熱くなりました。留学生のコスマス君が卒業してしまうのでこの春以降どうなるかわかんないんだけど、たまには留学生抜きでも戦えるチームを見て見たいです。

記録参照:箱根駅伝/箱根駅伝の記録