「SENSE」に関する考察VOL.3〜「深海」という壁〜

「SENSE」もう3週ぐらいしています。ヤバイ。濃い。深い。恐ろしい。
比べちゃいかんけど、「深海」よりも遥かにコンセプトアルバム。

↑は、11月30日にアルバムを聴いた後にツイートしたやつです。なんなんだろう…とにかく「深海」を思い浮かべてしまった。過去に発表されたアルバムを振り返ってみたけれどたどり着いたのは「深海」だった。アルバムは荒涼とした海が淡々と連なるビジュアルだったからっていうのもあるけれど、それだけ「深海」が凄かったかという事だった。そこを超えてしまったという衝撃を覚えたのだった。ついったーではタグも何も使えないけど今回は敢えて強調してみました。んな事はどうでもいいですね。長いので畳むよ。

そもそも、「深海」とは何だったのか…

深海

深海

それではここで、「深海」と言うアルバムについて改めて説明させていただきます。リリースされたのは1996年。当時私は中2でした。これで中二病になったと言ってもいいかもしれない。とにかくむさぼるように聴いてました。「Innocent world」で1994年に大ブレイクして以降、リリースされた曲はミリオンセラーを記録して、なんだかアイドル並の人気を誇っていた時に発表されたアルバムがこれでした。それまでのイメージを覆すロック。ほぼニューヨークでレコーディングされた作品。それはデビュー当時、甘いポップミュージックを奏でてやがて国民的人気を得た過去の自分たちを仮想敵に見立てたようにも見えました。愛も夢も打ち砕くような、まさに「混沌とした」「生々しい」問題作であり傑作。'90年代中盤のメガヒット時代に、まぁ〜これはかなり異色の作品だったような気がします。当時は「ミスチルファンであり続ける為の踏み絵」とまで書かれておりました。しかしアルバムは300万枚を超える大ヒット、'90年代の名盤の一つに挙げてもいいくらいの作品であります。そういえば「深海」以降は男子のファンが増えたような気がするなぁ…中学校の給食の時間に男子がCDを持ってきて聴いてたんだぞ(実話)。
BOLERO

BOLERO

「深海」から1年足らずの間に、それとは対を成す「BOLERO」がリリースされました。思春期にこれらを聴いた世代がもうアラサーである事を考えると、時代の流れを考えさせられます。その後も常にミリオンセラーを記録するアルバムを発表し、唯一無二の存在感を輝かせ、アルバムを発表するごとに最高傑作を超える最高傑作を放ち続けて今日に至るのですが、それでも今振り返ってみると「深海」の壁を超える事は出来なかったような気がします。
しかし、「深海」から14年の月日を経て、その瞬間が遂にやって来てしまったのです!!!

沈黙、そして衝撃

10月の中頃から謎のCMが流れ、12月1日にニューアルバムが発表される事がアナウンスされた時、『アルバムの詳細は発売直前まで明らかにされない』と1ヶ月以上の間沈黙を貫かれていました。11月中頃に突如「ロックンロールは生きている」がラジオ限定でOAされた時にはアー写が公開されたのですが、国家機密クラスの沈黙をもって、鉄のカーテンは閉じたままでした。これは徹底的にファンの心理をじらすような作戦か…そんな事を悶々と考えていました。「ロックンロールは生きている」の♪ライラライラライラライ♪がまるで悪魔のささやきのように聴こえてなりませんでした。鬱々とした状況を見た私に話しかけてきた母に相談したら「楽しみに待ってればいいじゃん」と言われてホッとしました。そしてあぁもうこのままでいいわって思えるようになりました。それまではラジオでOAされるとすぐにMDで録音して、むさぼるように聞いていたを止めました。それぐらい思いつめていたなんて、まだまだだなぁ…
そして、アルバムの詳細が発表されたのは11月29日。その翌日には店頭に並んでいたのです。アルバムの詳細が発表になる前の日私は新宿にいて、小田急ハルクの中2階にある山野楽器で「Split the Differnce」のDVDのポスターを凝視してました。もし新宿に行くのが一週間後だったらなぁ…

そして11月30日に店頭に並んだアルバムを買いに行ったのでした。TSUTAYAで予約すると前金取られるけど買うときにはその前金は引かれて払うからいいんですけど。ヨガを終えたあとにTSUTAYAに向かったのですが…でもお店に入る前に深呼吸して、カウントダウンしてから店に入ろうと思って入口で立ち止まってから店に入ったのです。続きはまた明日にでも。