「相棒Season11」が始まりました

相棒:初回視聴率19.9% 新相棒・成宮登場でシリーズ最高の滑り出し - MANTANWEB(まんたんウェブ)
昨日は家族全員でテレビの前にかじりついてみてました(コラ)。母も私も「テレ朝は今、相棒で持ってるんだから!」「ドル箱なんだから!」って感じで父に説明をしたのですが、いやー、もう映画を見ているような作品だったなぁ、と思いました。って言うか、やっぱり今のテレ朝は相棒でもってるんだな…って思わざるを得ない。まぁそれはそれでいいんだけど、でも見ていてやっぱり完全に右京さんシフトだなぁ…って感じがしました。
昨日の第一回では、甲斐君が特命係に行くことになる経緯となった香港での事件がメインになってるんだけど、正直言って今までの相棒は初代の薫ちゃん→MA-1ジャケットにカーゴパンツのおよそ刑事らしくないルックス、神戸くん→スマートなスーツにゲロルシュタイナーと言った感じで右京さんと明確に対をなす印象がありました。今回の甲斐君はアレだ、たたき上げ&年上の彼女がいるって言う設定を見てなんだかなぁ、今までの相棒の流れとは違うなぁって感じがあったのですが、第一回での物語を見ていてキャラクターが分かった。
甲斐君は交番勤務からやっと刑事になれたたたき上げでありながら、実は警察キャリア官僚の父を持つものの、父との関係ははっきり言って良くない。たぶん小さい頃にピアノを習わされたってセリフがあったのでボンボン育ちと言う環境に嫌気を感じていたのではないか、ってところがある。そして年上の恋人と半同棲で、国際線CAの恋人の為に料理もするってなんだこのリア充感。ちなみに薫ちゃんは学生時代からの付き合いだった恋人と長く同棲生活をしていたのになかなか結婚を切りだせなかったっていう生活感アリアリのキャラだったのに、そことは真逆な感じがするぞ。甲斐君はスーツを着てもスタイリッシュに見えた。あと、ボンボン育ちなのでテーブルマナー等多少なりとも知的な部分がありそうな感じはする。そして先輩からもカイトと呼ばれて愛されキャラだったのにーで、右京さんにご指名を受けて特命係…残念でした。だけど、右京さんの「やっぱり相棒の存在が必要」という思惑と、甲斐パパの「息子をどうにかして警察辞めさせたい」と言う利害関係が一致していたんだなぁ、と言う予感はありました。偶然と言うよりは必然性があったのでしょう。でもやっぱり香港でのあの一言が致命的だったねぇ、「なんだあのうざいオッサン」って言っておいてそういう運命になるって言う。見ていて右京さんの想像を絶するウザさがたまらなかったですね。あーでも、特命係とはいえ所轄勤務から本庁に移ったとは言っても嬉しくない環境だよなぁ…
という事で、来週以降にはいよいよトリオザ捜一や米沢さんや暇課長との絡みが本格化されていくのですが、甲斐君は改めて右京さんの凄さを実感していくのだろうなぁ、って感じがします。東大を首席で卒業したキャリア官僚でありながら出世とは隔世の感を持ち、ずば抜けた推理力と犯罪心理学やプロファイリングにも長けていてあらゆるジャンルに精通する豊富な知識、そして冷静でありながら燃えたぎる情熱を併せ持つ…そういうところに何かを感じていくんじゃなかろうかと思います。たぶんおそらく放送されるであろう元旦SPや来春までには右京さんの影響を相当受けていそうな気がします。そしてCMも入れずに報ステにぶっこんで古館伊知郎に「今夜の相棒初回スペシャル、楽しんでいただけたでしょうか」って開口一番に言わせるあたり、今のテレ朝はやっぱり相棒で持ってるんだなぁ、って事を実感するのでした。