読みました&読んでます
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2012/02/10
- メディア: 雑誌
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「テレビの伝説」特集ではやはり昭和の人気番組についての内容が多い。でもラインナップとしてはサブちゃんが語る紅白・志の輔師匠が語る「ためしてガッテン」・欽ちゃんが語る「仮装大賞」・歌丸師匠が語る「笑点」・ヨネスケが語る「突撃!隣の晩ごはん」・マチャアキが語る「チューボーですよ!」・探偵!ナイトスクープをお化け番組にした関西文化…と言った長寿番組の話も凄いっちゃあすごかったんだけど、タモリ論が面白かったなぁ…タモリの凄さは伝わりにくいとか、タモリと久米宏は境遇が似ているけどでもやっぱりちょっと違うとか。それと倉本聰が「北の国から」を今もなお物語が続いてるのか…という原稿もまた緩やかな衝撃を覚えます。ちょっとネタバレしていいのかどうかわからないんですが。
そして論文「日本の自殺」ですが、30年以上前に掲載されたこの論文が今年に入って朝日新聞の社説で(しかも主筆が)取り上げられたのを機に再掲したと言うことなのですが…最初に掲載されたのは1975年、高度経済成長期の日本に迫る内部崩壊の危機が書かれているのですがそれが30年を経ってもなお色あせない内容。でも論文なので難しい用語も出てきます。ローマ帝国の滅亡といった過去の文明崩壊から日本の行く末に警鐘を鳴らしているという感じなんだけど…でもやっぱり難しい。1度読んでこの論文の内容を理解できるか?って言ったら自信がない。っていうかこの論文を書いた「グループ一九八四年」っていう組織であると聞いて、ふと村上春樹「1Q84」を思い出しました。そして、この論文の著者に関する当時の編集長の談話も載ってます。これが本になったら相当売れそうな予感もしなくはない。