ぴあが往く

ぴあが、その39年に歴史を残しながら去ってゆく。ありがとう、ぴあ。さらば、ぴあ…

…なにカッコつけてるんだか。ぴあ休刊のニュースに残念だなぁ、と思った一方でこれも時代の流れなのかなぁ…って思わずにはいられなかった。そう言えば最初にこの休刊っていうニュースが出てた時に渋谷陽一が自分のブログでコメントを書いていたのも印象的だった*1というか。でもなぁ、特にここ数年はぴあも苦戦を強いられてたからなぁ、中部版・関西版は去年休刊して首都圏版もずっと週間だったのが隔週刊になって雑誌の内容もいまいち良くなかった。活気がなかった。でも、表紙が好きで立ち読みしてましたけどね。私はぴあとAERAの表紙が有名人にとってある種のステータスではないか思うのですが、ぴあはイラストを描かれるんだもんなぁ、描かれる方が嬉しさがあるんじゃないかなぁ…描かれると言うと写真ではありえないシチュエーションだったりするもんね。私は宇多田ヒカルがタコさんウインナーを持っている表紙が一番印象的でした。なんでタコさんウインナー!?って感じで。

で、この最終号を買いましたが、凄いですマジで。予告から凄い内容になるんじゃないかと思っていたんですが、最終号だからといってしみじみしつつも、「うひゃあ懐かしいなぁ〜」って何度も何度もガッツリ読み返しています。最終号だからこその読み応え満点って感じで、これでもかこれでもかって言わんばかり。確実に永久保存版モノですし、お店に並んでいるのを見ている人がいたら後ろから「買え…」とテレパシーを送りたいぐらいです(コラ)。

で、私が初めてぴあを買ったのは高校生の頃でした。『DISCOVERY』が出た時のインタビュー記事が載っててそれを買ったのが最初でした。ぴあを知ったのもたぶん高校生の頃だったと思う。高校の近くにコンビニがありましてね…朝、学校に行く前にコンビニに立ち寄って買いに行っていました(実話)。その後、そのコンビニにぴあ発売当日に雑誌が店頭に並ばなくなりました…(´Д`; )
で、本誌のハガキに付いていたチケット先行予約にも何度か応募して、横浜アリーナであったイベントのチケットが当たったんですよ。だから、ぴあに対しては全然悪いイメージはなかったなぁ。で、音楽のページにはディスクガレージとかホットスタッフの広告も載っているわけで、読みながらすげぇすげぇって感じたんだよなぁ。それと、年に一度ぐらい出る「ぴあMAP」も買っていました。東京の主要エリアの駅前周辺のエリアマップが詳細であって、イメージトレーニングをしていたのを思い出します。…でも、これもやっぱり時代なんですね。ぴあMAPも詳細だったけど今じゃGoogleマップもあるしね。これは時代の流れ、今回は最終号ということで盛り上がってるけど、やっぱりせつないものがありますなぁ。

付録にぴあ創刊号の復刻版が付いていたのでこれも見ましたが、凄い。なんかよくわからんが凄い。創刊号の表紙のイラストでは全員ベルボトム(もしくはパンタロンか)って言うのにも時代を感じるんだけどさ、創刊した1972年は母はまだ高校生で、父はおそらく大学生(日大卒)でした。って事はアレだ、翌年、それぞれが高校と大学を卒業して同じ会社に就職したのをきっかけに出会う前の年ですよ。それって凄くね?あぁそうだ、このネタを最終号で復活した「はみだしYOUとPIA」に投稿すればよかった!キーーー!!