なんだかなぁ、なんだかねぇ

http://mainichi.jp/enta/geinou/news/20110531mog00m200015000c.html
だんご三兄弟ですら越えられなかった記録をあっさりと超えてしまった…
というかやっぱり「もうCDは売れない」という時代になってしまったと言う事実の証明ではなかろうかと。音楽産業の衰退っぷりを証明する事態なんじゃないか。だいたい1週間でミリオンセラーというのが異常であってな…特に今回は選抜総選挙の投票券に相当するシリアルナンバーを付与してあるって言う事で…選抜総選挙って言ったら組織票をガチで固めて何十枚もCDを購入させようとするとか、あるいはジャケットやカップリング曲のバリエーションを増やしてファンのコンプリート意欲を高めて、それを売上につなげるって言う行為じゃないか。そういうことまでしないとCDが売れないって言うのはこれは明らかに音楽産業の衰退ぶりを露呈したと言っておかしくないと思う。

そう言えば、90年代はミリオンセラーが異常に多かったんだけど、2000年代以降はミリオンセラーが激減したわけです。80年代までのミリオンセラーはやはり大人から子供まで歌えるような、まさに時代を象徴するヒット曲がミリオンセラーだったけれど、90年代はまさに飽和状態に突入していた。J-POPはまさに90年代がバブル絶頂期みたいな時期だったんだよなぁ。だけどそのバブルは崩壊してしまった。音楽は他ジャンル化して、リスナーの好みも多様化した。音楽配信が増えて、1枚1,000円程度のシングルや3,000円もするアルバムよりも携帯電話に1曲からDLできるようになって、そっちに流れてしまった。だいたい今時の中高生はみんなケータイばっかりでCDを買ったことがないって言う連中が多いんじゃないか。大衆に向けて放たれると言うよりも、ある種特定のジャンルに特化した人々に向けて放たれているヒットになってしまっている、そんな事も思う。なんだかなぁ。怒りと言うよりも、やるせないよね。