「犬神家の一族」見ました(NHK-BS)

今日見たのは、30年ぐらい前に上映された方です。ママンは30年前に映画館へ観に行ったそうですが、当時母ちゃんは20代前半でした。30年前なだけに、石坂浩二が若い。そして、他の出演者も若かったです。誰だったかわかんないぐらい。
映画自体は、ママンもどういうストーリーかはある程度把握しているのにもかかわらず、それでも最後まで見ました。映像が凄いんですよ。特に色彩感覚が凄い。暗い作品だよ〜ってママンも言ってたんですが、特に黒が鮮やかな印象を受けました。黒というのは例えば黒い影とか、喪服の黒とか、夜の暗闇とか…他にも、湖から突き出た足の青白さとか、草むらの緑とか、着物の鮮やかな赤とか…そんな色合いに注目して見てました。あと、映画が終わった後に解説の人がトークしてるんですが、そこのトークゲストの山本晋也監督が「映像技法が凄い!」って感じで、街中を歩いてるシーンのアングルだ、ネガの反転みたいなモノクロのシーンの間にカラーの映像が挟まってて、これはどうやって編集したかわからないのが凄いとか、カット割りが斬新だとか、そんな感じで語ってたんですよ。その話を聞いていて改めて思い出してみると「はぁ〜そうなのかぁ〜」と思わずにはいられなかったでした。なんか、この大型連休中にNHK-BSで金田一耕介シリーズを大量にやるそうですが、一発目からこんな代表作を見ちゃったら次以降はどうします?的な感じがしました。
それにしてもだ、この30年後に再び同じ作品でメガホンを取った市川崑が凄すぎると思いました。