勝手にStandard VOL.7-奥田民生「マシマロ」

GOLDBLEND
ソロデビュー10周年の民生先生の数々の名曲の中からチョイスしたのは「マシマロ」です。
って言うか民生先生の曲はよく聴くけど、CDはこれしか持ってないのね(コラ)。
これはハッキリ言って名曲です。アルバム「GOLDBLEND」の先行シングルで発売されたこの曲は、シンプルなロッケンロール。マイペース&マイウェイな民生節がバリバリです。そして、歌詞は全編で韻を踏んでます!しつこいくらい韻を踏んでるし、マシマロは本文と関係ないし。歌ってる時の格好はスーツ(確か自前だったと思う)だったし。なんじゃそりゃ!って脱力する事は間違いないのですが、これが素晴らしい。何故なら……民生先生ですから。キース・リチャーズが「開放弦ジャラーンだけでも彼らしい」と言われるようなもんです(違う気がする)。
歌詞で韻を踏むっていうのはポピュラー音楽では幅広く欠かせない要素なんですが、意味が難しくてもフロウする言葉と言うよりは、サウンドに乗っけて決まる、わかりやすいな言葉で韻を踏んでいる、そんな感じですね…そして始終韻を踏んでるわけで、聴いてて気持ちいいんです。肩の力を抜いて聴けます。ゆる〜くて、かといってゆる過ぎない。飄々としていて、絶妙なまでの存在感。民生先生は10年間、そんな存在感でここまでやって来ておられる感じがします。だからサラリーマンよろしくなスーツを着ていても、そんな佇まいは変わらないのです。