今月買ったCDその1-シフクノオト/Mr.Children

シフクノオト
ハレー彗星の如く、2年ぶりのニューアルバム。
なんか、素直だなぁ。30半ばにして、ヤバくないか?ってくらい素直な感じがするんだ。私服の音でもあり至福の音でもあり至福noteっていやはやダブルミーニングの極みだねぇ〜。素直さを感じるのはアレか、病気でバンドが予期せぬ形で動きが止まったという事実と対峙した時、なんとなくでは続かないし時には奪われてしまうと思いそこで、音楽を鳴らす喜び・バンドで動く喜び……それが素直な印象につながったのかなぁ…と。

そして私服/至福って感じでいえば、1曲目の「言わしてみてぇもんだ」からずっぱまりである。あけっぴろげでぬけぬけとしてる歌詞が私服の方にかかってる気が。ビートルズはよく知らんのですがでも「マジカル・ミステリーツアー」のイントロのような、めくるめく世界に誘うかのような管楽器のイントロからドカーンと入っていくのがすげぇ気持ちいい。重たくないがな。こっちは至福、といったとこか。そんなめくるめく1曲目の次に「PADDLE」って言う流れも痛快である。CMに起用されただけあってメリハリのあるアレンジとポップな展開。サビの♪フラスコの〜中〜飛び込んで〜♪ってフレーズもなんじゃそりゃ〜!って、誰も予想もつかないフレーズでたまらなく醍醐味を体感。

そして、アルバム全体的に声を張り上げてる印象がしました。前作『IT'S A WONDERFUL WORLD』は比較的穏やかな印象があったのですが…前作との違いがこの張り上げまくりってところなんです。かと言って全曲声張り上げ系って程でもない。とっても穏やかなものもあるがしかし、張り上げまくってる印象は強い。とにかく、張り上げてるんです。特に「天頂バス」。この曲は好きなんですが、めくるめくサウンドと♪とか言ってないで〜やってみな〜♪の後のイェエ〜が好き。そして、サビ?らしいイェェェェェェェェェェ〜〜〜♪って叫びにも似ている。イエェーイ!とにかく突き動かす衝動のように張り上げ、CMでは張り切りすぎて骨折しました。あっ、って言うかCMのインパクトもあるよなぁ〜。

そして、「タガタメ」をラジオではじめて聴いたとき、ここ何年かの中では一番Mr.Childrenらしい歌だなぁ、とは思った。この曲を聴いて、激情って言う言葉を思いついて離れない。しかし、ラジオのみOAだったのですぐ飽きちゃったんだけど、CDではじめて聞いたときにこの楽曲の凄さを改めて感じたのだった。徐々に勢いと迫力と激情を増していく歌にバンドとストリングスとかが呼応して圧巻。特に後半、美しく流れるストリングスを聴きながら悲鳴にも近い桜井さんの叫びというのは正直言って鳥肌ものだ。昨年世間を騒がせた、子供についての悲しいニュースを見ていたらとめどなく歌詞が出てきたと言う、そんな初期衝動でのメッセージ。音楽ってやっぱり衝動なんだ、そしてその初期衝動は強いと私は思った。って言うか聴いてて疲れる〜

…だけど、それを癒してくれるように最後に「HERO」なので、この曲が最後で良かった…と思わせてくれる。安らぎってやつで、しかし歌詞はあんまし見てません。
初回盤のDVDは通して1回ぐらいしか見てないなぁ〜。「乙女の純情…」でウケてるところであっさり終わったからねぇ〜。しかし、このDVD付き初回盤はもうレコード屋から姿を消したのか?そういえば、こないだスポーツ新聞のオリコンチャート見たらミリオン突破してたんですが…